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アルファルファ単播経年草地の株密度と年間収量の関係から、30株/m2前後まで株密度が低下すると、年間乾物収量800kg/10aを下回る可能性があり(図1)、草地更新の目安となる。 |
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土壌表層を10cm程度浅耕し、施肥ととうもろこし播種を行う逆転ロータリベースの簡易耕施肥播種機(写真1)では、アルファルファの株が逆転ロータリにより切断され土中に埋没することにより株の残存が少なく、精度の高い播種が可能である(表1)。アルファルファ1番草収穫直後に簡易・迅速にとうもろこしを播種することができる。 |
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アルファルファ1番草収穫直後のとうもろこし播種(6月上旬)により、十勝中部(帯広)の平年並の気象条件では単純積算気温約2280℃が確保できる。とうもろこし早生品種(75〜85日タイプ)が栽培可能であると考えられるが、85日タイプは年次によりやや不安定になる可能性がある(表2)。 |
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とうもろこし早生品種(75、85日タイプ)はアルファルファ1番草収穫後播種による栽培で黄熟初期に達し、アルファルファ1番草(乾物収量334kg/10a)との合計乾物収量は75日タイプで1568kg/10a、85日タイプで1632kg/10aが得られ、標準栽培した90日タイプの乾物収量を上回る(表3)。アルファルファ1番草収穫後のとうもろこし栽培により、飼料価値の高いアルファルファ1番草を収穫したうえで、年間合計の乾物収量を確保することが可能となる。 |