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[背景・ねらい] |
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高品質米(1等米)の調製を行うことを前提とした粒厚選別を行う際、現在の標準的な篩の目幅(「きらら397」2.00mm、「ほしのゆめ」1.95mm)では歩留が低下し、生産者にとって損失が大きくなる。そこで、粒厚選別篩の目幅を現行よりも小さくして歩留を上げ、その後の色彩選別で未熟粒等を取り除くことにより歩留の向上と玄米品質の向上の両者をねらった新しい玄米選別技術を開発する。 |
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[成果の内容・特徴] |
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1. |
粒厚選別機の篩の網目サイズを現行の「きらら397」で2.00mm、「ほしのゆめ」で1.95mmよりも各々0.1mm小さくし、「きらら397」で1.90mm、「ほしのゆめ」で1.85mmとして玄米の粒厚選別を行った後、色彩選別機によって未熟粒、死米、被害粒、着色粒、異物を除去すると、現行の色彩選別機をかけない調製方法に比べ整粒割合、玄米白度は同等またはそれ以上で、検査等級、歩留、搗精歩留は向上する(表1、表2)。 |
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[成果の活用面・留意点] |
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1. |
玄米の品質および1等米製品量の年次間差を減少させる上で有効な技術である。 |
2. |
色彩選別機は、未熟粒、死米、被害粒、着色粒、異物が除去できるように運転条件の調整を行うが、流量やセンサの感度レベルにより選別結果が異なるので、選別後の製品玄米の性状と検査等級を確認した上で、色彩選別機を設定して使用する。 |
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