| 1. |
定植時期:晩期(9/11)定植では、収量が慣行期(8/29)より低下するが、早期(8/21)定植については収量の低下は小さい(表1)。 |
| 2. |
定植時の苗の大きさ:越冬前の生育では大苗(葉数5〜6枚)の方が中苗(葉数4枚前後)よりやや良好であるが、収量に対する苗の大きさの影響は小さい(表1)。 |
| 3. |
株間:大苗では30cmより25cmの方が収量はやや多いが、中苗では30cmと25cmの収量差は小さい(表1)。 |
| 4. |
施肥法:「北海道施肥ガイド」に準じた施肥法である基肥窒素1.0kg/a、追肥窒素0.5kg/aで多収を示す(表2)。 |
| 5. |
かん水量:「けんたろう」は、「宝交早生」に適したかん水方法である多かん水栽培(起生期から開花期までpF1.8)で多収を示し(表3)、多かん水による糖度の低下も見られない。 |
| 6. |
秋保温:やむを得ず晩植えをする場合は、べたがけ保温を行うことによって生育がやや促進され、葉数・果房数がやや増加し、その結果「べたがけなし」よりも収量を増加させることが可能である(表1)。 |
| 7. |
「けんたろう」の栽培指針:施肥は基肥として窒素1.0kg/aを施用し、越冬後追肥として窒素0.5kg/aを施用する。晩期定植は避け、中苗あるいは大苗を用い、株間は25cmあるいは30cmとし、多かん水で管理する。「べたがけ」は、秋の生育を促進する効果があり、ある程度の増収が期待できるため、定植期が遅れた場合等には励行する。 |