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アルファルファ混播草地のチモシー品種組合わせは早生品種「ノサップ」が適当とされてきたが、アルファルファ「ヒサワカバ」はアルファルファを主体とし極早生〜中生まで、いずれのチモシー品種と混播しても、5年目まで高い乾物生産量と安定した植生を維持することができる(図1)。 |
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アルファルファ「ヒサワカバ」主体混播草地におけるチモシー・アルファルファ合計収量はNの増量に伴い増加し、N0(kg/10a)ではやや少なく、N4〜N8では5年目まで高く維持される。アルファルファ率はNの増量に伴い低下するが、それぞれのN量で5年目まで安定している(図2)。 |
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チモシーを主体としたアルファルファ混播の播種設計(AL0.5、TY1.2、<WC0.2>kg/10a)では、アルファルファが優占することなく、造成2、3年目のマメ科率はおよそ20%で推移する(図3)。 |
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混播牧草の採草地10a当たり生産コストのうち変動費(種子代、肥料費、土改資材費、諸材料費)は、アルファルファ主体チモシー混播が最も高く、次いでチモシー主体アルファルファ混播、アルファルファを含まないチモシー主体混播の順である。アルファルファ主体混播牧草がアカクローバ混播牧草と代替する経済的採算ラインをCP生産量から求めると、維持年限は5年程度と見込まれる(表1)。 |