| 1. |
隔日集荷するバルクミルクタンク内で低温細菌の増殖を抑制するためには、投入する生乳の低温細菌数を低減するとともに、冷却貯蔵中の毎分ごとの乳温から4℃を減じて得られた正の数値を積算した積算乳温(4℃基準)を5000℃・分以下とする必要がある(図1)。 |
| 2. |
底部密着型温度センサーによる冷却貯蔵工程での表示温は、生乳投入に伴う冷却開始時には撹拌中の乳温に比較して最大数℃程度低く表示されるが、乳温の監視に十分な温度追従性がある(図2)。 |
| 3. |
洗浄工程での表示温は、温湯注入時には液温に比較し最大数十℃低く表示されるが、洗浄実施の有無判別や洗浄に十分な温度条件(洗剤液循環工程排水温が40℃以上)が確保されたことの判定に利用できる(図3)。 |
| 4. |
温度センサーのみでは、故障等による攪拌機の停止状態で生乳投入があると、底層の乳温上昇が著しく遅れるため、正確なバルク内乳温の把握が困難となる(図4)。しかし、本装置は、温度情報に加えて冷却機、撹拌機、真空ポンプ等の稼動情報を取り入れることで、均一な乳温分布が疑われる状態を検知し警告することが可能である。 |
| 5. |
初回投入から集荷までの冷却機の総稼動時間を監視・記録し、総乳量を勘案することで、冷却能力の評価と診断ができる。 |