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| [背景・ねらい] |
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アルファルファ草地の造成には前植生・および実生から発生する雑草に対しグリホサート剤を散布し雑草の軽減に努めているが、実生からのギシギシ類を抑えるにはいたっていない。また、施肥量の節減には堆肥の利用が欠かせない。効果的な除草剤の散布要領と堆肥の利用法について報告する。 |
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| [成果の内容・特徴] |
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| 1. |
グリホサート剤の耕起前処理(NO2〜5)によりイネ科雑草が、播種床処理(NO4、5)により実生からの雑草(NO4、5)が軽減され、実生のギシギシ類は牧草出芽後のアシュラム剤散布により軽減(NO2に対するNO3、NO4に対するNO5)される(図1)。既存の成績などをふまえ各剤の散布要領を表1とすると、雑草の軽減に効果的である。(散布にあたっては除草剤使用基準に準拠する) |
| 2. |
堆肥を造成時(5トン/10a)と維持肥料(3年目からカリ全量分相当:3年目2トン/10a、4年目2.6トン/10a。不足するカリとリン酸分は化学肥料施用)として利用することにより、アルファルファの乾物収量は全量化学肥料施用と同等である。(表2、図2)。 |
| 3. |
堆肥の利用で3ヶ年(2〜4年目)の化学肥料はリン酸が19%、カリが94%節減され、生産された乾物収量1kg当たりの化学肥料代を試算すると若干の収量増もあり約半分となる(表2)。 |
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| [成果の活用面・留意点] |
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| 1. |
この成果は天北地域のアルファルファ単播栽培に適応する。 |
| 2. |
除草剤の使用にあたっては除草剤防除基準に準拠すること。 |
| 3. |
堆肥は収穫時混入の恐れがあるので、塊が生じないような散布に努める。 |
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