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食物アレルギーモデルとして知られるBrown Norway ラット(BNラット)に白色レグホーン種卵白を週4回、4週間経口投与することにより、アレルギー感作を成立させることができる。感作ラットにおいては、投与開始後4週目までに白色レグホーン種由来オボムコイド(OVM)およびオボアルブミン(OVA)に対するIgE抗体価の上昇が認められる(図1)。 |
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品種別に調製した卵白の経口投与により各品種の卵白に由来するアレルギーラットを作出し、これらのラットから得た血清中の鶏卵アレルゲン特異抗体と白色レグホーン種由来抗原との交差反応性を検討した。白色レグホーン種由来OVMおよびOVAは、品種の特異性が高く、一部を除き他の品種との交差反応性が低いことが認められる(図2)。 |
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| [成果の活用面・留意点] |
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本試験の結果から、品種によってアレルゲン性が異なる可能性が示唆されたが、本試験は実験動物で得られた結果であり、ヒトに対する効果は別途検討する必要がある。 |
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本試験で検討されたアレルゲン性の評価法とその評価情報は、機能性卵作出の基礎情報となる。 |
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本試験で検討された評価法は、他の畜産物にも応用が可能である。 |
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