光センサーによるメロン品質(糖度・果肉硬さ・内部障害)の測定


[要約]

[キーワード]

[担当]道原環セ・農業研究科、静岡シブヤ精機株式会社
[代表連絡先]電話0135-74-3131
[区分]北海道農業・水田・園芸作
[分類]技術・参考


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. 光センサー(内部品質センサーMIQ-2100、静岡シブヤ精機社製)を用い、標準収穫日(着果日の50日後)6日前から7日後までの間に収穫した「ルピアレッド」の糖度について作成した検量線のSEP(予測標準誤差)は0.53%である(表1図1)。「レッド113」(標準収穫日は着果日の55日後)について同様の試料を用いて作成した検量線のSEPは0.57%である。これらの値は、既に報告のある官能検査で識別可能な糖度差(1.5%)の半分以下である。
  2. 果肉硬さを測定する検量線のSEPは「ルピアレッド」が12.4N、「レッド113」が14.3Nである(表1図2)。これらの検量線は、標準収穫日前後の1日当たりの果肉硬さの低下程度から判断して、「ルピアレッド」では収穫日が3日程度、「レッド113」では収穫日が4日程度異なる果実の果肉硬さの差を区別することが可能である。
  3. 「ルピアレッド」の内部障害(実くずれ果)を測定する検量線のSEPは0.64である(表1)。光センサー測定値に閾値(1.6)を設けることにより、全く障害が認められない健全果(指数0)及び障害程度が軽微な果実(指数0.5〜1)と市場に流通した場合に問題となる危険性が高いと考えられる障害果(指数3)を精度良く判別することが可能である(表2図3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 生産現場においてメロンの選果に利用できる。
  2. メロン品種「ルピアレッド」及び「レッド113」に適用する。
  3. 測定装置として内部品質センサー(MIQ-2100)を用いた結果である。
平成20年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
課題名:光センサーによるメロン品質(糖度・果肉硬さ・内部障害)の測定技術
    (指導参考)

[具体的データ]

[その他]




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