大規模加工用ばれいしょにおけるソイルコンディショニング栽培の体系化技術


[要約]

[キーワード]

[担当]道立十勝農試・技術体系化チーム、道立北見農試・技術体系化チーム
[代表連絡先]電話0155-62-9805
[区分]北海道農業・畑作
[分類]技術・普及


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. ソイルコン体系では、土塊と石れきが少なく膨軟な培土が形成され、緑化率と変形率は、慣行に比べ少なく、収穫時の打撲の発生も少ない(表1)。
  2. 国産セパレータは、輸入セパレータとほぼ同様の作業精度・作業能率を示し、生育・収量・品質に明らかな差は認められない(表1)。
  3. ソイルコン体系では、収穫選別時の土塊と石れきが慣行体系に比べ著しく少なく、機上選別作業負荷が軽減されることから、作業能率は慣行の1.6倍に向上し、投下労働時間は約4割削減される(表1)。
  4. 栽培期間全体の投下労働時間は、ソイルコン体系では全粒種いも使用によるいも切り作業の省略と収穫作業能率の向上により、慣行体系の70%以下に低下する(表2
  5. 作付面積の拡大により慣行体系でハーベスタが2台必要となる場合に、機械利用経費は慣行体系よりも国産ソイルコン体系で低い(図1)。
  6. 慣行体系の作業能率ごとに予想されるソイルコン体系の作業能率を求め、収穫作業可能時間を200時間としたときの負担可能面積を求めると、両者の間が低価格な国産セパレータを使う国産ソイルコン体系が導入可能な場面と考えられた(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 収穫時の打撲損傷を軽減するため、ハーベスタの第1コンベヤの土量が十分保てるように、コンベヤ速度を調整する。
  2. 機械利用経費の試算に用いた各作業機の価格は、平成20年春の価格である。
平成20年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
   「ばれいしょソイルコンディショニング栽培の体系化技術」(普及推進)

[具体的データ]

[その他]




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