小果実シーベリー果汁を活用したソースの開発」


[要約]

[キーワード]

[担当]道立食加セ・食品開発部・農産食品科
[代表連絡先]電話011-387-4120
[区分]北海道農業・畑作
[分類]技術・参考


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. シーベリー果汁はグレープフルーツ果汁と糖度は同程度だが、脂質が0.4~2.5%と多く、pH、酸度が低い()。また、果汁のpHが3以下であることから、ソースの調製には耐酸性の増粘安定剤が適している。
  2. シーベリー果汁にキサンタンガム、グアーガム、タマリンドガムを添加した場合、濃度が高くなるにつれ粘度は高くなり、市販品と同程度まで粘度を高めることができる(図2)。しかしながら、キサンタンガムでは、パルプ分は凝集し不均一の状態となる。一方で、グアーガム、タマリンドガムを加えた場合、パルプ分は均一に分散され、タマリンドガムよりもグアーガムの粘度のほうが高い。したがって、シーベリーソースに添加する増粘安定剤には、粘度を高くするならグアーガム、粘度を低くするならタマリンドガムが適している。
  3. 1.5%のタマリンドガム、糖、水を果汁に加え、調製したシーベリーソースはそのまま食品として利用できるが、このソースの配合を応用してシャーベット(ソースを冷却)、グミキャンディ(ソースにゼラチンを添加)も容易に製造できる(図3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. シーベリー果汁からソースを調製する際には添加する増粘安定剤で粘度が異なるため、用途に応じて使い分ける必要がある。
  2. シーベリー果汁に低メトキシルペクチンを1%加えても、市販のフルーツソースと同じ粘性(100〜200cP)にはならない(図2)。また、1%以上添加するとゼリー状に固まりソース状の流動性が得られず、パルプ分も上層に集まり液全体に分散しない。

[具体的データ]

[その他]




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