牛XY分取精子を用いた雌受精卵の生産技術向上


[要約]

[キーワード]

[担当]道立畜試・基盤研究部・受精卵移植科
[代表連絡先]電話0156-64-5321
[区分]北海道農業・畜産草地
[分類]研究・参考


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. クエン酸緩衝液で希釈後に凍結した非分取精子は融解後の運動性が高く、分取精子でもクエン酸緩衝液で希釈後に凍結した場合に頭部振り回数と精子直進性が向上する(表1)。体外受精では、分取精子による分割率および発生率が低下するが、クエン酸緩衝液で希釈後に凍結した分取精子は分割率の低下が少ない傾向を示す。
  2. 非分取精子では、精子活性化試薬としてテオフィリンを用いた場合に体外受精の発生率が向上し、体外受精卵の生産効率が向上する(表2)。X分取精子では、分取操作によって受精率が低下しない場合はテオフィリン、受精率が低下した場合はカフェインを用いた場合に発生率が高い傾向を示す(表3)。
  3. X分取精子は、非分取精子を用いた場合と変わらずホルスタイン種未経産牛から移植可能体内受精卵を回収できる(表4)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 本成績は、精子の供給元が凍結XY分取精子の性状を改善するための参考となる。
  2.  本成績は、XY分取精子を用いた体外受精卵の作製に利用できるが、品種、個体および採精ロットなどによって精子の運動性や受精率が異なることに留意する。
平成20年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
   「牛XY分取精子を用いた雌受精卵の生産技術」(研究参考)

[具体的データ]

[その他]




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