ジャガイモシストセンチュウに対する抵抗性トマト品種とその密度低減効果


[要約]

[キーワード]

[担当]北海道農研・北海道畑輪作研究チーム
[代表連絡先]電話011-857-9260、電子メール seika-narch@naro.affrc.go.jp
[区分]北海道農業・生産環境 、共通基盤・病害虫(虫害)
[分類]技術・参考


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. トマト24品種(大玉5、ミニトマト12,台木7)に、線虫卵を接種すると、台木品種「ドクターK」および「キャロル10」「キャロルクィーン」「イエローキャロル」「シュガーランプ」等のミニトマト品種10種は、有意にシスト形成数が少なく、ほぼ増殖が認められない。これら11品種はジャガイモシストセンチュウ抵抗性である(表1)。
  2. トマト品種とジャガイモ品種に同数の線虫卵を接種すると、トマト品種「強力米寿」は多くのシストを形成し、その程度はジャガイモ感受性品種「男爵薯」とほぼ同等である。1で抵抗性と判断されたトマト品種「ドクターK」「イエローキャロル」は、ジャガイモ抵抗性品種「キタアカリ」と同程度にシスト形成がほとんど見られない(図1)。
  3. 現地線虫発生圃場の土壌を用いて、抵抗性品種と判断された「ドクターK」「シュガーランプ」を温室でポット栽培した場合、何も栽培していない場合は初期密度比70%程度に線虫密度が減少するのに対し、「ドクターK」および「シュガーランプ」栽培後は初期密度比5%以下まで減少した(図2)。抵抗性トマト品種の栽培は、抵抗性ジャガイモ栽培同様、土壌中の線虫密度を大幅に低減する効果がある。

[成果の活用面・留意点]

  1. ジャガイモシストセンチュウ発生地においてトマト栽培を行う際の参考とする。

[具体的データ]

[その他]




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