農薬自動混合装置付防除機を活用した少量散布によるバレイショ防除の省力化


[要約]

[キーワード]

[担当]北海道農研・北海道畑輪作研究チーム、生産支援システム研究北海道サブチーム
[代表連絡先]電話011-857-9260、電子メールseika-narch@naro.affrc.go.jp
[区分]北海道農業・畑作、共通基盤・作業技術
[分類]技術・参考


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. 供試機は市販の自動混合装置を速度連動型ブームスプレーヤ(鰍竄ワびこ製BSM1303S-MX)に追加装着したもので、希釈した薬液と水を別々のタンクに保持し、チューブポンプ式自動混合機構により散布時に薬液を100倍に希釈しながら散布できる(図1)。予備混合液と水
  2. 予備混合タンクは本体タンクの残り水で洗浄できるため、給水場所へ戻らなくても洗浄可能で、慣行に比べて洗浄が容易である(図2)。圃場での実測時間は、自動混合の使用時は慣行散布より3分程短い。また、希釈倍率が100倍に相当する農薬は予備混合タンクへ農薬原液を入れて使用することができ、残りを回収することもできる。
  3. 少量散布による通年管理を面積7ha、品種トヨシロの場合で試算すると、年間作業時間は慣行散布の67%に短縮できる(表2)

[成果の活用面・留意点]

  1. 1.省力効果は、農家圃場における実証的な時間計測に基づく試算である。
  2. 市販の農薬自動混合装置は、タンク容量850L以上のやまびこ製速度連動型ブームスプレーヤに装着可能である。
  3. 自動混合装置は農薬登録の使用量、希釈倍率に許容範囲のある薬剤が使用できる。 自動混合装置の使用に際しては、予備希釈液と水を確実に混合するため通路等の裸地を利用し、両ブームを最大に延長した状態で最低90秒の予備散布が必要である。
平成21年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
「農薬自動混合装置の性能と少量散布によるバレイショ防除の省力効果」(指導参考)

[具体的データ]

[その他]




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