九州沖縄農研センター>>第二期旧研究チーム>>低コスト稲育種九州サブチーム>>極良食味早生新品種「きぬむすめ」
ピッカピカにおいしい温暖地向き品種「きぬむすめ」 

●「きぬむすめ」は「日本晴」熟期の早生品種です。
●食味はこの熟期として非常に良好で,コシヒカリと同等か,栽培地域によってはコシヒカリを上回る食味特性を発揮します.
●収量性や品質など他の形質のバランスが良く,栽培適地の広い優良系統です.
●島根県で2009年は3000haの作付けがあり、販売も好評で2010年はさらに作付けが伸びる見込みです。さらに、大阪府、鳥取県、和歌山県,山口県、兵庫県でも奨励/認定品種に採用され、さらにいくつか県でも採用が検討されています。
●2008年作付け用から民間採種業者からも種子が販売されています。
●近畿・中国・四国地域の日本晴熟期共同品種選定試験で「コシヒカリ」「ヒノヒカリ」を上回る収量性と品質を示し、地域共通の品種に選定されました.→●プレスリリース資料へ
リンク
→●研究成果情報へ  →●プレスリリースへ →●島根県庁のきぬむすめ情報HPへ
→●島根県研究成果情報へ →●品種パンフレット(pdf)へ

きぬむすめの特性
品種系統名 調査 年次 交配組合せ 出穂期 (月・日) 稈長(cm) 玄米収量(kg/a) 玄米品質 食味
きぬむすめ 1996〜2004 キヌヒカリ/愛知92号(祭り晴) 8.22 85 60.3(104) 中中 -0.09
(対照)日本晴 8.20 82 57.9(100) 中中 -0.97


○きぬむすめの草姿

きぬむすめ(左)、日本晴(右)の稲株

きぬむすめ(左)、日本晴(右)の玄米


近畿〜九州地域における7カ年の試験で、きぬむすめはほとんどの試験地でコシヒカリ・ヒノヒカリ並の食味を示し、食味が安定して優れていることが明らかになりました
きぬむすめは、品質や食味の良さが評価され、近畿・中国・四国地域で普及が急速に進んでいます。島根、大阪、鳥取、和歌山、兵庫、山口の6府県で奨励/認定品種に採用され普及が進んでいます。

(2010.03.18)