九州沖縄農業研究センター>>第二期旧研究チーム>>>>観賞用稲「西海観246号」


ピンク色の穂がきれいな観賞用稲「西海観246号」

九州に適する栽培特性の優れた鑑賞用品種を育成しました。穂揃い期には,穂の「のげ」がピンク色となってとてもきれいなため,転作田などの景観作物や切り花・ドライフラワー用として新たな需要拡大を図ることができます。

○ピンク色の長い芒(のげ)が特長です。穂揃い期から1週間程度(出穂後約2〜10日間)がピンク色が鮮やかで見ごろです。
○九州では,晩生の早の熟期で,耐倒伏性はやや強で,有色素米としては作りやすい特性があります。ベニロマン/ひみこもちの組み合わせから育成されました。
○赤もち米としての利用も可能ですが,玄米の着色が不均一で粒色の発現は良くありません。

  表1 西海観246号の特性(九州沖縄農業研究センター,平成11年〜13年の平均値)
 品 種 名
 
出穂期
(月日)
稈長
(cm)
穂長
(cm)
穂数
(本/m)
玄米重
(kg/a)
千粒重
(g)
品質
 
耐倒伏性 耐白葉枯病
西海観246号
ひみこもち
9. 7
9. 4
 86
 88
18.2
19.3
395
439
47.0
63.4
20.8
21.4
中下
上下
○△
○△
 △
 △
 


穂揃い期の「西海観246号」
芒のピンクと止葉の淡い緑とのコントラストが美しい

福岡県瀬高町における栽培
(赤いのげの品種と組み合わせている)

夕暮れ時には田んぼ一面にピンクのさざ波が走る

●西海246号の育成系譜