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TMRを用いたホルスタイン種の早期育成技術における乾物摂取量推定式


[要約]
イタリアンライグラス乾草主体の基礎TMR飼料(TDN63%、CP17%、DM93%)と育成期用の配合飼料およびルーサンペレットを用いた早期育成技術体系における乾物摂取推定式はDMI(kg/日)=8.47572+0.139876×体高(cm)(R2=0.71)となる。

[キーワード]
TMR、早期育成、DMI

[担当]
熊本農研セ・畜産研・大家畜部

 [連絡先]096-248-6433
 [区分]九州沖縄農業・畜産・草地
 [分類]技術・普及
  

[背景・ねらい]
イタリアン乾草主体のTMRとルーサンペレットを組み合わせた早期育成飼養技術体系における乾物摂取量(DMI)推定式を作成する。

[成果の内容・特徴]
  1. 飼養方法では、表1に示した乾物1kg中TDN63.0%、CP17.1%のイタリアンライグラス乾草主体のTMRを基礎TMR飼料として給与した。基礎TMRに加え、市販の育成期用配合飼料およびルーサンペレットにて飼養し、基礎TMRは育成期間中飽食、配合飼料は一日一頭当たり2.5kgを上限とし、ルーサンペレットは生後4ヶ月齢から給与を開始し3.3kgを上限として給与した。

  2. DGと体重を独立変数とする推定式では、DMI(kg/日)=3.39403+0.01516×W(kg)+0.29496×DG(kg/日)となり、寄与率(R2)は0.69である。
  3. 月齢を独立変数とする推定式は、DMI(kg/日)=3.404937+0.497523×M(月)(R2=0.66)である。
  4. 体高を独立変数とする推定式は、DMI(kg/日)=8.47572+0.139876×H(cm)(R2=0.71)である。

[成果の活用面・留意点]
  1. 乾草主体のTMRを用いた育成において、効率的な飼料給与量の基準として用いることができる。

  2. 哺乳方法は1日8Lの4週離乳法である。

[具体的データ]

表1 基礎TMR構成内容


図1 体重の推移


図2 体高の推移


図3 乾物摂取量の実測値と体高による推定値の関係

[その他]
研究課題名:低コスト育成技術の検討
予算区分 :県単
研究期間 :1999〜2003年度

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