鮮紫色で促成能力に優れたスターチス・シヌアータ新品種「スターライトパープル」
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[要約]
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1997年度に現地ほ場のスターチス・シヌアータ実生系品種「ソピア」から早生性で形質の優れる優良個体を収集し、促成栽培適応性及び形質について検定した結果、花色が鮮紫色で切花形質が優れる新品種「スターライトパープル」を選抜した。
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- スターチス・シヌアータ、選抜
- [担当]
- 宮崎総農試・花き部・栽培科
[連絡先]0985-73-7094
[区分]九州沖縄農業・野菜花き
[分類]技術・普及
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[背景・ねらい]
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1999年度に年内収量の高い8系統を育成したが、現地からはさらに花色の鮮やかな品種の要望が高かったため、花色や切り花品質の優れた栄養系オリジナル品種の育成に取り組んだ。
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[成果の内容・特徴]
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1997年度に県内栽培農家の実生系品種「ソピア」から優良と思われる個体を選抜・収集し、1999・2000年度に市販品種と比較した結果、「スターライトパープル」を選抜した。主要な特性は以下のとおりである。
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花色は鮮紫色(8606)であり、切花長は80〜100cmで、茎は硬く、切花品質が優れている。(表1、表3)
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年内に対照の多収品種「サンデーラベンダー」とほぼ同等の7本以上収穫でき、促成栽培に適した品種である。また、3月までの1株当たりの収穫本数は20.8本と、「サンデーラベンダー」には及ばないものの「ミリオンイエロー」を上回った。(表2)
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[成果の活用面・留意点]
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特になし
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[具体的データ]
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耕種概要
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試験場所 宮崎県総合農業試験場細粒灰色低地土
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低温処理 摂氏10度・1,000lx・24時間照明下で20日間処理
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育 苗 冷房育苗農試花き部冷房ハウスにおいて平成12年8月25日〜9月13日
(昼温摂氏25度〜夜温1摂氏5度)にて育苗
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定 植 平成12年9月14日
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施 肥 基肥1a当りN 1.3s,P2O5 1.6s,K2O 1.0s
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栽植様式 畦幅135cm,株間30p,2条植え

表1 「スターライトパープル」の花色

表2 月別収穫本数

表3 切花長の規格別割合および茎の硬さ別割合
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[その他]
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研究課題名:宮崎特産花き新品種育成
予算区分 :県単
研究期間 :2000〜2001年度
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