Navigation>>九州沖縄農業研究センター >> 研究成果情報 >> 平成13年度目次

夏秋ギク「岩の白扇」の葉やけ防止技術


[要約]
夏秋ギク「岩の白扇」は、消灯以降に生長点付近に微風を送風することによって葉やけを防止できる。

[キーワード]
夏秋ギク、岩の白扇、送風、葉やけ

[担当]
長崎総農林試・野菜花き部・花き科

 [連絡先]0957-26-3330
 [区分]九州沖縄農業・野菜花き
 [分類]技術・参考
  

[背景・ねらい]
無側枝性ギク「岩の白扇」は8月開花作型において、生育中に生長点付近の未成熟葉に葉やけを生じやすく、現場で問題となっている。この生育障害は、曇雨天明けの晴天日や換気不良のハウス、あるいは消灯後の花芽分化期間中に発生しやすいという共通点がある。そこで、これらの現象を回避する技術を開発し、葉やけ防止を図る。

[成果の内容・特徴]
  1. 「岩の白扇」は、消灯日より発蕾まで終日、生長点付近に微風を送風することによって葉やけを防止できる(表1)。

  2. 送風処理は、開花遅延を防止する効果がある(表2)。

[成果の活用面・留意点]
栽培現場では、すべての株に送風することは送風機の設置コスト上問題があるので、できる限り換気を行う。特にハウスの妻ビニールの開放を行う。

[具体的データ]

表1 「岩の白扇」における送風処理と葉やけの発生


表2 「岩の白扇」における送風処理と生育開花

[その他]
研究課題名:省力的な無側枝性ギクの生理・生態解明と安定生産技術の確立
予算区分 :助成試験(地域新技術)
研究期間 :1999〜2001年度

目次へ戻る