回転ロール用接触式温度センサーを用いた炒り葉機円筒釜の温度制御
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[要約]
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かまいり茶製造において、炒り葉機の円筒釜外面温度を回転ロール用接触式温度センサーを用いて測定することで、円筒釜の温度制御が可能である。
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- かまいり茶、炒り葉機、接触式温度センサー、温度制御
- [担当]
- 宮崎総農試・茶業支場・加工科
[連絡先]0983-27-0355
[区分]九州沖縄農業・茶業
[分類]技術・参考
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[背景・ねらい]
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かまいり茶の炒り葉工程において円筒釜の役割は重要であるが、温度管理が難しく農家では勘や経験に頼った製造が行われている。そこで、回転ロール用接触式温度センサーとガンタイプバーナーを連動させた円筒釜の温度制御技術について検討する。
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[成果の内容・特徴]
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回転ロール用接触式温度センサーによる円筒釜外面温度の測定値は、放射温度計の測定値と高い相関関係がある(図1,図2,図3)。
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接触式センサーを用いた制御による円筒釜の温度は、生葉投入後も安定した設定温度が維持できることから、接触式温度センサーとガンタイプバーナーの連動で円筒釜の自動温度制御が可能である(図4)。
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[成果の活用面・留意点]
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温度制御が正確に出来ることで炒り葉品質が安定する。
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接触式センサーは放射温度計に比べて比較的安価である。
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センサーは基部を断熱材等で熱から保護し、炎が直接あたらない場所に設置する(図1,図2)。
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センサー先端部が振動等により断線する場合があるので定期的に検査する必要がある。
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ガンタイプバーナーはガス式のものを使用している。
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[具体的データ]
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図1 回転ロール用接触式温度センサー

図2 円筒釜外表面温度および雰囲気温度の測定方法

図3 接触式センサーと放射温度計による測定値の関係

図4 接触式センサーを用いた温度制御時の円筒釜外面温度
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[その他]
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研究課題名:香り豊かなみやざき「かまいり茶」加工技術の開発
予算区分 :県単
研究期間 :1999〜2001年度
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