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日本ナシ「筑水」の自発休眠覚醒に必要な低温要求量


[要約]
日本ナシ「筑水」の自然条件下での自発休眠覚醒に必要な摂氏7.2度以下の低温要求量は700〜750時間である。

[キーワード]
日本ナシ、筑水、自発休眠覚醒、低温要求量

[担当]
鹿児島果樹試・北薩支場

[連絡先]電話0996-42-0049	
[区分]九州沖縄農業・果樹	
[分類]技術・参考	

[背景・ねらい]
日本ナシ「筑水」は、成熟期が早く早期出荷が可能な品種であり、県内産地において導入が進んでいる。そこで、栽培適地の判定や施設栽培での加温開始時期を決定する際の指標とするため、自然条件下での自発休眠覚醒に必要な摂氏7.2度以下の低温要求量を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
  1. 自然条件下において、摂氏7.2度以下の低温に所定の時間遭遇した「筑水」の3年生ポット植栽樹を、最低温度摂氏20度、最高温度摂氏28度に設定したガラス室に搬入し、加温後40日目までの開花率の推移と開花状況から判断した結果、「筑水」の自発休眠覚醒に必要な摂氏7.2度以下の低温要求量は700〜750時間である(図1図2表1)。

[成果の活用面・留意点]
  1. 低温遭遇時間は年次、地域によって差があるので、地域ごとに秋冬季の11月1日からの摂氏7.2度以下の低温遭遇時間を確認する必要がある。

[具体的データ]

図1 摂氏7.2度以下の低温遭遇時間別の開花率の推移(平成10年)


図2 摂氏7.2度以下の低温遭遇時間別の開花率の推移(平成12年)


表1 摂氏7.2度以下の低温遭遇時間別の開花状況(平成10年、12年)

[その他]
研究課題名:ナシの超早期出荷技術の開発
予算区分 :国庫委託(超省力園芸)
研究期間 :1997〜2000年度