オクラのトンネル栽培における省力施肥法
- [要約]
- 被覆尿素入複合140日タイプの全量元肥一発施肥すると従来のCDUを元肥に用いた追肥主体の施肥体系に比べて省力化が図られ収量が高くなる。
- [キーワード]
- 被覆尿素入複合140日タイプ、全量基肥
- [担当]
- 沖縄農試八重山支場・園芸研究室
[連絡先]電話0980-82-4067
[区分]九州沖縄農業・野菜・花き
[分類]技術・普及
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[背景・ねらい]
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オクラは窒素反応が強く、元肥を主体にすると茎葉が過繁茂となり着果性が悪くなるため、追肥主体の栽培となっている。そこで、ロング肥料(被覆尿素入複合)を用いて全量元肥施肥により施肥の省力化を図る。
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[成果の内容・特徴]
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被覆尿素入複合施用では生育後期まで樹勢の勢いがみられる。(表1)
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被覆尿素入複合施肥で商品果収量が高く、初期、総収量とも高い。(図1、表2)
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被覆尿素入複合では溶出日数140日タイプで最も収量が高い。(図1、表2)
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[成果の活用面・留意点]
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1月は種、3月〜6月収穫のトンネル栽培(幅1.3、高さ70cm)で活用する。
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従来の追肥主体に比べ商品果率、収量も高く、かつ追肥労力の省力化につながりオクラのトンネル栽培に活用が図れる。
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発芽を揃えるため、前日に温湯(摂氏35度程度)で催芽処理後は種する。
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換気に留意し、葉がビニールにつかえたら早めにビニールを除去する。
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[具体的データ]
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表1 生育状況

図1 時期別収穫個数(H12、13年の平均。個数/a)

表2 規格別収量(kg/a)
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[その他]
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研究課題名:オクラのセル苗移植によるトンネル栽培の確立
予算区分 :県単
研究期間 :1999〜2001年度
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