秋ギク「神馬」の2月開花作型における再電照法
- [要約]
- 秋ギク「神馬」の2月開花作型では、小花形成前期にあたる電照打ち切り15日目から4日間再電照することにより舌状花数が増加し、うらごけを防止できる。
- [キーワード]
- 神馬、再電照、うらごけ
- [担当]
- 長崎総農林試・野菜花き部・花き科
[連絡先]電話0957-26-3330
[区分]九州沖縄農業・野菜花き
[分類]技術・普及
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[背景・ねらい]
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「神馬」は、舌状花数が少なく、うらごけしやすい品種である。現場ではこの対策として、「秀芳の力」に準じた再電照が行われているが、「神馬」については検討がなされていない。そこで、切花品質を向上させるための再電照技術を確立する。
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[成果の内容・特徴]
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「神馬」は、小花形成前期にあたる電照打ち切り15日目から再電照することにより、舌状花数が増加し、舌状花率がもっとも高くなり、切り花品質が向上する(表1、表2)。
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「神馬」は、再電照することにより上位葉が大きくなり、うらごけを防止できる(表3)。
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「神馬」の舌状花数を増加させ、うらごけを防止できる再電照方法は、小花形成前期に当たる電照打ち切り15日目から再電照するのが最良である(表1、表2、表3)。
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栽培最低夜温は、定植から電照打ち切りまで16℃、電照打ち切りから発蕾まで摂氏13度(17:00〜22:00)、摂氏18度(22:00〜3:00)、摂氏20度(3:00〜9:00)、以降開花まで摂氏13度とする。
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[成果の活用面・留意点]
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他の作型では、小花形成前期から再電照を開始する。
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[具体的データ]
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表1 花芽分化の経時変化

表2 「神馬」の再電照方法と花弁数

表3 「神馬」の再電照方法と葉長
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[その他]
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研究課題名:省力的な無側枝性ギクの生理・生態解明と生産安定技術の確立
予算区分 :助成試験(新技術)
研究期間 :1999〜2001年度
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