花色の鮮やかなシュッコンアスター新品種「ニュースターブルー」
- [要約]
- 新品種「ニュースターブルー」は草姿、花形等の切り花形質が優れ、花色が鮮やかな青味紫色で、生育が旺盛である。
- [キーワード]
- シュッコンアスター、育種、新品種、ニュースターブルー
- [担当]
- 大分温熱花研・研究指導部
[連絡先]電話0977-66-4706
[区分]九州沖縄農業・野菜花き
[分類]技術・普及
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[背景・ねらい]
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シュッツコンアスターは本県の推進品目で、本県育成の5品種が主に栽培されている。栽培農家や市場からカラーバリエーションとボリューム感が求められているため、既存品種と花色が異なり、草姿や花形など切り花品質が優れ、生育旺盛なオリジナル品種を育成する。
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[成果の内容・特徴]
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当所保有のシュッツコンアスターの自然交雑で得られた優良個体99-173について1999〜2001年に特性調査を行い、切り花品質が優れ各形質も均一であることを確認し「ニュースターブルー」と命名した。
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花は約3cmの青味紫色(JHSカラーチャートNo.8310)の中輪花で、舌状花数は約50枚である。草姿は円錐形で頂芽の柳芽の発生は少ない。草勢が強く、茎の伸長は良く高性種である(表1、表2、表3、写真1)。
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「ニュースターピンク」や「シロクジャク」に比べ、茎の伸長が旺盛で草丈が高く、花径が大きく舌状花数が多い特徴がある(表1、表2、表3)。
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「ニュースターピンク」や「シロクジャク」に比べ、1花茎の花数が少ない(表1、表2、表3)。
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[成果の活用面・留意点]
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草勢が強く、伸長が旺盛なため、電照抑制作型向きである。
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[具体的データ]
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表1 普通栽培における切り花の諸形質

表2 電照抑制栽培における切り花の諸形質

表3 電照促成栽培における切り花の諸形質

写真1 「ニュースターブルー」の着花状況
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[その他]
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研究課題名:シュッコンアスターの育種
予算区分 :県単
研究期間 :1994年度〜
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