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バラのソーラーローズシステムに適する品種


[要約]
バラ品種「エリザ」、「プリティウーマン」、「ゴールドストライク」、「シンプリーレッド」、「ニューミラクル」、「モダンガール」は、切り花品質が高く、豊産性で、ソーラーローズシステムに適する。

[キーワード]
バラ、ソーラーローズシステム、品種

[担当]
長崎総農林試・野菜花き部・花き科

[連絡先]電話0957-26-3330	
[区分]九州沖縄農業・野菜花き	
[分類]技術・参考	

[背景・ねらい]
バラの低コスト・省力生産技術「ソーラーローズシステム」は、「ローテローゼ」を供試して開発した技術である。しかし、現場では、多種多様の品種が栽培されており、その品種特性は必ずしも「ローテローゼ」と同じではない。このため、切り花品質や生産性の面から、この栽培方法に適する品種を選定する。

[成果の内容・特徴]
  1. ソーラーローズシステムにおいて仕立てやすく、年間切り花本数100,000本/10am2)を収穫できる優良品種を選定した。

  2. 「エリザ」および「プリティウーマン」は、切り花長は長くボリュームがあり、品質がすぐれる。

  3. 「ゴールドストライク」は、高温期にも花色が鮮明である。切り花長は長くボリュームがあり、品質がすぐれる。

  4. 「シンプリーレッド」は、中輪品種で切り花長はやや短いが、花色が鮮明で品質がすぐれる。

  5. 「ニューミラクル」は、切り花長が長く、品質がすぐれる。ベーサルシュートの発生の多い品種で採花母枝が確保しやすく栽培が容易である。低温短日期においても萌芽力が強く切り花本数が多い。

  6. 「モダンガール」は、直立性で仕立てやすく、切り花長は長く、日持ちが特にすぐれる。

[成果の活用面・留意点]
  1. 萌芽力の強すぎるスプレータイプの品種やフリスコ系品種は仕立てにくい。

  2. 光合成専用枝を折り倒すときに皮がはじけ、枝の枯死しやすい品種はソーラーローズシステムに適さない傾向がある。

[具体的データ]

表1 階級別切り花本数(3.3m2当たり)

[その他]
研究課題名:バラの超疎植快適栽培技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :2000〜2001年度


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