Navigation>>九州沖縄農業研究センター >> 研究成果情報 >> 平成15年度目次

ロータリ改良と施肥播種機の組み合わせよるイタリアンライグラスの追播


[要約]
バヒアグラス草地を傷めないようにロータリの刃を加工して、施肥播種機と組み合わせて安価な追播機械を作製し、イタリアンライグラスを追播したところリノベータ(簡易草地更新機)と同等の追播効果がある。

[キーワード]
イタリアンライグラス、施肥播種機、追播、バヒアグラス、ロータリ

[担当]
長崎県畜産試験場・大家畜科

[連絡先]電話0957-68-1135	
[区分]九州沖縄農業、畜産・草地	
[分類]技術・普及	

[背景・ねらい]
肉用繁殖牛経営において、放牧は軽労、低コスト化に有効な手段であり、周年的に利用することで更にコスト削減や規模拡大につなげることが出来る。バヒアグラス草地にリノベータを利用してイタリアンライグラスを追播することにより、安定した草量の確保と放牧が可能であるが、大型で高価であるという問題点がある。そこで、既存の機械を利用して安価な追播用機械の開発を行う。

[成果の内容・特徴]
  1. バヒアグラス草地を傷めないように1列おきにロータリの刃をはずして(畦幅36〜38cm)、刃を10〜15cmに切断し、ロータリと施肥播種機とを加工して連結することにより、追播が可能となる(図1図2)。

  2. 使い古しのロータリの刃や手持ちの施肥播種機を利用して加工することにより、安価で追播用機械が作製できる(表1)。

  3. 改良型追播機により、リノベータと同等の追播効果がある(表2)。

[成果の活用面・留意点]
  1. バヒアグラス等の暖地型草地へ周年放牧を目的にイタリアンライグラスの追播に利用する。

  2. 既存のロータリの刃を利用することから、バヒアグラス草地を傷めないように、刃を切断して深度を約2cmにする必要がある。

[具体的データ]

図1 ロータリの刃の切断方法


図2 ロータリと施肥播種機を連結した機械


表1 価格の比較


表2 イタリアンライグラスの生産性

[その他]
研究課題名:肉用牛の周年放牧へ向けた草地造成技術の実証
予算区分 :県単
研究期間 :2002年度


目次へ戻る