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ヘラオオバコの育成子牛への給与効果


[要約]
黒毛和種育成子牛へヘラオオバコの乾草を一日当たり200g給与することにより、日増体量と飼料要求率は向上する。

[キーワード]
ヘラオオバコ、肉用牛子牛、日増体量、飼料要求率

[担当]
宮崎県畜産試験場・飼養部・肉用牛科

[連絡先]電話098-42-1122	
[区分]九州農業研究・肉用牛	
[分類]技術・参考	

[背景・ねらい]
ヘラオバコは、抗酸化作用、抗菌作用、抗アレルギー作用等を有するアクティオサイド、アウクビン、カタポール等を蓄積しており、欧州・オセアニアでは家畜用の飼料としても栽培・利用されている。そこでヘラオオバコの黒毛和種育成子牛への発育に及ぼす影響について調査し、天然素材による添加物による成長促進作用の可能性について検討する。

[成果の内容・特徴]
ヘラオオバコの乾草を1日あたり200gを20週齢の黒毛和種育成子牛に40週齢まで給与することにより、

  1. 体重及び日増体量については良好な発育を示し、一日増体量は20から36週齢までは有意に優れる。(図1図2)

  2. 摂取した乾物当たりの飼料要求率は給与区において有意に低下する。(図3

  3. 供試牛の血液成分では、GOTは100IU/L以下、γ-GTPは30IU/dl以下であり正常値の範囲である。(図4

[成果の活用面・留意点]
  1. ヘラオオバコの栽培については草丈が低くく、機械による収穫方法が確立されていないので今後検討する必要がある。

[具体的データ]

図1 体重の推移


図2 日増体量の推移


図3 飼料要求率の推移


図4 血中GOTとγGTPの推移

[その他]
研究課題名:ヘラオオバコの育成子牛への給与効果
予算算区分:県単
研究期間 :2001〜2002年度


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