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鶏ふん堆肥または米糠によるオガクズ牛ふん堆肥のペレット化


[要約]
オガクズ牛ふん堆肥は鶏ふん堆肥を乾物割合で56%以上、または米糠を20〜38%混合することでエクストルーダー型成型機によるペレット化が可能となる。

[キーワード]
オガクズ牛ふん堆肥、鶏ふん堆肥、米糠、エクストルーダー型成型機、ペレット

[担当]
長崎畜試・環境保全プロジェクトチーム

[連絡先]電話0957-68-1135	
[区分]九州沖縄農業・畜産草地(中小家畜・畜産環境)	
[分類]技術・参考	

[背景・ねらい]
資源循環型の畜産経営を行うためには、耕種部門との連携が不可欠であるが、堆肥はハンドリングが悪いことや肥料成分が不明なため需要が思うように進んでいない。最近これらを解決するため堆肥のペレット化やブレンド技術が注目されているが、オガクズ等の副資材の割合が高い堆肥は成型特性が低いとされるため、オガクズを敷料とする肉用牛経営の堆肥は成型に適さないことが考えられる。そこでオガクズ牛ふん堆肥と他の資材等の混合によるペレット化を検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. エクストルーダー型成型機により成型したところ(図1表1)、オガクズ牛ふん堆肥単独では成型できないが、鶏ふん堆肥を現物重量割合で等量(乾物割合56%)以上混合することにより成型が可能となる(表2)。

  2. オガクズ牛ふん堆肥に米糠を17〜33%混合(乾物20〜38%)することで成型が可能となる。

  3. オガクズ牛ふん堆肥にバインダーとして赤土の17〜33%混合では押し出し不可能であったが、鶏ふん堆肥を混合することで成型は可能となる。(表2

[成果の活用面・留意点]
  1. 広域堆肥センターで生産されるオガクズ牛ふん堆肥の利用拡大に寄与する。

  2. 牛ふん堆肥と米糠のペレットは保管中にカビの発生が見られたことから、十分に乾燥し、密閉保存する必要がある。

[具体的データ]

図1 作業工程および使用ダイス


表1 材料


表2 乾物当たりの混合割合と成型の適否

[その他]
研究課題名:環境保全的排せつ物処理・利用システムの確立
予算区分 :県単
研究期間 :1998〜2002年度


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