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高糖度温州ミカン生産園地土壌の三相分布


[要約]
早生温州、普通温州における高糖度果実生産園では固相率が低く、孔隙率は高く、根量も多い傾向にある。

[キーワード]
ウンシュウミカン、光センサー、高糖度、土壌条件

[担当]
熊本農研セ・果樹研・病虫化学研究室

[連絡先]電話0964-32-1723	
[区分]九州沖縄農業・果樹、生産環境	
[分類]技術・参考	

[背景・ねらい]
ミカン選果場に光センサーが導入されたことで、果実の味(糖度・クエン酸)による区別化が進み、園地や園主による合格率の差が見られるようになった。そこで園地の土壌条件を調査し、品質向上に向けた土壌管理について検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. このデータは2002年に現地生産園から高糖度果実生産園と低糖度果実生産園を早生温州・普通温州それぞれ3園地ずつ選定し、主要根群域を調査した結果である。

  2. 早生温州・普通温州における高糖度果実生産園では低糖度生産園より固相率は低く、孔隙率は高い傾向にある(図1図2図3図4)。

  3. 早生温州・普通温州における高糖度果実生産園の根量は低糖度生産園より多い傾向にある(表1)。

  4. 主要根群域における土壌化学性と果実糖度の関係は明らかではなかった(データ略)。

[成果の活用面・留意点]
  1. 主要根群域は園地によって異なるので注意する。

  2. 気相率を増加させるような土壌改良(有機物施用等)を積極的に行う。

[具体的データ]

図1 早生温州I層における三相分布(2002年)


図2 早生温州II層における三相分布(2002年)


図3 普通温州I層における三相分布(2002年)


図4 普通温州II層における三相分布(2002年)


表1 果実品質と根量

[その他]
研究課題名:低樹高・少資材によるニューセラー系温州ミカンの品質保証生産技術
予算区分 :国庫(地域基幹)
研究期間 :1999〜2003年度


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