秋ギク「神馬」の11月下旬開花作型における再電照開始時期
- [要約]
- 秋ギク「神馬」の11月下旬開花作型では、小花原基形成前期に再電照を開始すると管状花数が減少し、切花品質が向上する。
- [キーワード]
- 秋ギク、神馬、再電照
- [担当]
- 宮崎総農試・花き部・栽培科
[連絡先]0985-73-7094
[区分]九州沖縄農業・野菜花き
[分類]技術・普及
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[背景・ねらい]
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秋ギク「神馬」は管状花が多く、露心花になりやすい品種である。そこで露心花防止を目的として管状花数を減らす適正な再電照の開始時期を明らかにする。
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[成果の内容・特徴]
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消灯後の花芽分化ステージは消灯後8日目に総苞りん片形成前期、消灯後10日目に総苞りん片形成後期、消灯後14日目に小花原基形成前期、消灯後17日目に小花原基形成後期となる(表1)。
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管状花数は再電照開始が総苞りん片形成後期と小花原基形成前期の両区で減少し、特に小花原基形成前期区では再電照なし区に比べ、管状花数が半分以下に減少し、切花品質が向上する(表2)。
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切花長、切花重等については再電照時期の違いによる大きな差は見られない(表3)。
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再電照を行った区はどの区もうらごけはしておらず、再電照時期の違いによる差は見られない(データ略)。
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[成果の活用面・留意点]
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11月下旬開花、無摘心栽培のデータである。
- [具体的データ]
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表1 消灯後の花芽分化ステージの推移(単位:株)

表2 再電照開始時期の違いが小花数の違いに及ぼす影響

表3 再電照開始時期の違いが平均採花日と切花形質に及ぼす影響
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[その他]
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研究課題名:21世紀に羽ばたくみやざきの花新技術の開発、
予算区分 :県単
研究期間 :2001〜2003年度
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