紡錘形ニガウリのハウス栽培での誘引法と栽植密度および作型
- [要約]
- 紡錘形ニガウリのハウス栽培では、子づる2本を主枝として18節くらいで摘心し、発生する側枝を2〜5節で摘心する誘引法とする。栽植株数はa当たり78株くらいがよい。10月頃から5月頃まで栽培する場合、途中、株を植え替えて二作型にするよりも長期一作の方がよい。
- [キーワード]
- ニガウリ、ハウス栽培、誘引法、栽植密度、仕立て法
- [担当]
- 宮崎総農試・野菜部・育種科
[連絡先]0985-73-2332
[区分]九州沖縄農業・野菜花き
[分類]技術・参考
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[背景・ねらい]
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宮崎県のハウスのニガウリの栽培技術は、果実が円筒型の品種である`宮崎こいみどり'の特性にあわせて成立している。近年、紡錘型品種の普及が進んでいることから、栽培法の検討が必要である。
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[成果の内容・特徴]
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ニガウリのハウス栽培の誘引法は、蔓下ろし栽培よりも摘心栽培の方が、収量が多い(表1)。
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栽植密度は、a当たり78株くらいで栽培するのが、収量が多い(表2)。
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10月頃から5月頃まで栽培する場合、途中で植え替えずに長期一作にした方が収量が多い。途中で植え替えると未収穫期間が生じ、その後の収量も少ない(表3、図1)。
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[成果の活用面・留意点]
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ハウスでのニガウリ栽培の基本技術として活用できる。
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[具体的データ]
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表1 誘引法と総収量及び上・中物収量(a当たり)

表2 栽植密度と総収量及び上・中物収量(a当たり)

表3 植え替えの有無と総収量及び上・中物収量(a当たり)

図1 植え替えの有無と総収量の時期別変化
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[その他]
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研究課題名:宮崎特産オリジナル品種の育成・比較試験
予算区分 :県単
研究期間 :1999〜2003年度
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