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TYLCVのトマト、中玉トマトおよびミニトマト品種に対する感染性


[要約]
トマト黄化葉巻病の病原ウイルスTYLCV(Tomato yellow leaf curl virus)は、国内市販のトマト、中玉トマト、ミニトマト50品種に感染する。
[キーワード]
TYLCV、トマト、中玉トマト、ミニトマト、黄化葉巻病

[担当]
熊本農研セ・生産研・病害虫研究室

[連絡先]096-248-6490	
[区分]九州沖縄農業・病害虫	
[分類]技術・参考	

[背景・ねらい]
トマトの主要産地では、TYLCV(Tomato yellow leaf curl virus)を病原とするトマト黄化葉巻病による被害が拡大し、栽培上大きな問題になっている。被害の回避方法として抵抗性品種の導入が考えられるが、国内品種の本病に対する感受性、抵抗性は明らかでない。そこで、栽培圃場での発生と室内接種試験により抵抗性を示す栽培品種の探索を行った。

[成果の内容・特徴]
  1. 2001〜2003年に熊本県内で栽培された23品種でTYLCVによる自然感染、発病が確認された(表1)。

  2. 人工気象室内(摂氏25度、明期14時間-暗期10時間)で3〜5葉期の苗を用いてシルバーリーフコナジラミによる虫媒接種(接種期間:10日間)を行った。供試した38品種はすべてTYLCVに感染し、真性抵抗性を示す品種はなかった(表1)。

[成果の活用面・留意点]
  1. 接種試験の結果は、圃場における発病の有無を示すものではない。

[具体的データ]

表1 TYLCVの感染を確認した品種

[その他]
研究課題名:トマト黄化葉巻病の病原ウイルス及び媒介虫シルバーリーフコナジラミの生態解明に基づく環境保全型防除技術の確立
予算区分 :国庫(地域実用)
研究期間 :2001〜2003年度


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