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コブノメイガにおける性フェロモントラップの設置方法


[要約]
コブノメイガの性フェロモントラップには、コーントラップを使用する。トラップへの誘殺数は、水田内部の草冠部に設置することで、誘殺数が増加する。

[キーワード]
イネ、コブノメイガ、性フェロモン、フェロモントラップ

[担当]
鹿児島農試・病虫部

[連絡先]099-268-3231	
[区分]九州沖縄農業・病害虫	
[分類]技術・参考	

[背景・ねらい]
コブノメイガは性フェロモンが同定されており、フェロモントラップを利用した発生予察技術の確立が期待されている。しかし、これまではフェロモントラップへの誘殺数が少なく、発生消長を把握するためには多数のトラップを設置しなければならなかった。そのため、発生予察に性フェロモンを利用するには、1トラップ当たりの誘殺数を増加させることが必要であった。そこで、フェロモントラップの種類、設置場所、設置位置が誘殺数に与える影響について検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 設置設置高別の誘殺数は草冠部が最も多い(図1)。

  2. 水田内部に設置したトラップの捕獲虫数は、水田額縁部に設置したトラップに比べて多い(図1)。

  3. コーントラップには誘殺されるが、粘着トラップやファネルトラップへの誘殺は無いか極めて少ない(図2)。

  4. コブノメイガのフェロモントラップにはコーントラップを使用する(図3)。トラップは、水田内部の草冠部に設置する。

[成果の活用面・留意点]
  1. コブノメイガの性フェロモン利用に活用できる。

  2. 試験にはZ13-18:Ald+Z11-18:Ald+Z13-18:OH+Z11-18:OHの混合比100:11:36:24の製剤を用いた。

[具体的データ]

図1 トラップの設置場所、設置高による誘殺数の違い(2002年7/28〜8/21)


図2 トラップ形状別誘殺数の比較(2003年7/9〜8/5)


図3 コーントラップの設置風景

[その他]
研究課題名:コブノメイガの性フェロモン利用技術の開発
予算区分 :県単
研究期間 :2002〜2003年度


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