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コブノメイガの性フェロモントラップを用いた発生消長の把握


[要約]
ほ場内部の草冠部に設置したコブノメイガ性フェロモントラップの誘殺消長は、従来の調査法である追い出し法の発生消長の推移とほぼ一致し、ほ場内の成虫の発生消長を把握できる。

[キーワード]
イネ、コブノメイガ、性フェロモン、トラップ、誘殺消長

[担当]
鹿児島農試・病虫部

[連絡先]099-268-3231	
[区分]九州沖縄農業・病害虫	
[分類]技術・参考	

[背景・ねらい]
コブノメイガ合成性フェロモンを用いたフェロモントラップをほ場内部の草冠部に設置することで誘殺数の増加が期待できる(2003年、成果情報)。そこでフェロモントラップによる誘殺消長と、従来コブノメイガの発生消長の把握に用いられてきた成虫追い出し法による虫数の推移を比較する。

[成果の内容・特徴]
  1. 2002年(コブノメイガ少発生年)、2003年(コブノメイガ多発生年)共に、フェロモントラップの誘殺消長と追い出し虫数の推移はほぼ同調していた(図1図2)。

  2. 発生量が少なかった2002年においても飛来世代の誘殺が確認できた(図1)ことから,発生が少ない場合でも本虫の発生把握が可能である。

  3. これらからコブノメイガの性フェロモントラップをほ場内部の草冠部に設置し、得られる誘殺消長から成虫の発生消長を把握できる。

[成果の活用面・留意点]
コブノメイガの発生予察に活用できる。

[具体的データ]

図1 トラップにおける誘殺数と追い出し虫数の推移(2002年)


図2 トラップにおける誘殺数と追い出し虫数の推移(2003年)

[その他]
研究課題名:コブノメイガの性フェロモン利用技術の開発
予算区分 :県単
研究期間 :2002〜2003年度


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