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インターネットを利用した画像情報の共有システム


[要約]
普及・研究において作物の栽培状況や病害虫の画像情報をタイトル名、撮影場所、撮影日時、説明文等の文字情報と共にインターネットを利用してオンラインでデータベースに登録できる。また、コメントを追加することと、画像情報の検索ができる。

[キーワード]
画像、検索、共有、インターネット、オンライン、データベース

[担当]
大分農技セ・企画情報部

[連絡先]0978-37-1141	
[区分]九州沖縄農業・情報研究	
[分類]技術・参考	

[背景・ねらい]
現在、各種農業情報の活用手段として、インターネットの利用が増加している。
また、普及や試験研究の現場では、画像情報がデジタルデータとして蓄積されているが、データベースが構築されていないためデータの一部しか共有されていない。
そこで、インターネットを利用した画像情報の共有システムを開発する。

[成果の内容・特徴]
  1. 現地で撮影される作物の栽培状況、病害虫等の画像情報とタイトル名、撮影場所、撮影者、説明文等の文字情報がインターネットを利用してオンライン登録できる。また、検索結果の一覧表示やコメント文の追加登録ができる。

  2. 画像ファィルの登録は、フォームフィールドの1行テキストボックスの機能を使用する。参照ボタンを押すことでハードディスク内のファイルを選択でき、ファイル名を自動的にテキストボックスに入力できる。同じ画面でタイトル名、登録者名、撮影場所等の文字情報を入力する(図1)。

  3. 修正画面では、登録した画像をブラウザで確認しながら、タイトル名等の修正や説明文等の追加ができる。また、登録せずに削除することもできる(図2)。

  4. 検索は、所属、タイトル名、撮影者、撮影場所・作物、撮影日時、説明文、コメント文とファィル名について行うことができ、全項目を同列に扱う。また、複数のキーワードをスペースで区切って入力するとAND検索を行う。

  5. 検索結果は縮小画像付きの一覧形式で表示される。画像の拡大と詳細な情報を表示することができる(図3)。

  6. サーバー側の処理は、ASPを使用する。フォームデータとして受け取った画像と文字情報は、BASP21コンポーネントを使用して、画像ファィルと文字情報に分離し、それぞれをデータフォルダとデータベースに保存する(図4)。

  7. セキュリティ対策として、フォーム認証機能でユーザーを認証する。また、インターネットの通信手段は、HTTPプロトコルのみを使用しているので、FireWall等の設定を変更せずに使用できる(図4)。

[成果の活用面・留意点]
  1. この画像データベースの利用者は、県内関係機関職員等の会員に限定している。

  2. 一覧表示する画像ファイルは、オリジナルを縮小表示しているだけなので、ファィルサイズが大きいと読み込みに時間がかかる。

[具体的データ]

図1 画像情報入力画面


図2 情報修正・追加画面


図3 検索結果の一覧表示と拡大表示


図4 画像情報の共有システムの概要

[その他]
研究課題名:農業情報のオンラインシステムの開発。多様なネットワーク環境に対応した農業情報の提供
予算区分 :県単
研究期間 :2003年度(1992年度〜)


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