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デルフィニウム・シネンシス系の長日処理開始時期


[要約]
定植後10〜20日に長日処理を開始することで、高品質の花が得られる。

[キーワード]
デルフィニウム、シネンシス系、長日処理

[担当]
宮崎総農試・花き部・育種科・栽培科

[連絡先]電話0985-73-7094	
[区分]九州沖縄農業・野菜花き	
[分類]技術・普及	

[背景・ねらい]
デルフィニウム・シネンシス系は日長延長法により16〜18時間日長の長日処理を行うと高品質の切り花が得られるが、その処理を開始する最適な時期が明らかでない。生産現場では開始時期が早すぎて貧弱になったり、開始が遅れて草丈伸長が不足するなどの事例が見られる。そこで、高品質の切り花を得るために適した長日処理の開始時期について検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. 平均抽だい日は長日処理開始時期による早晩の差はほとんど無い(表1)。

  2. 平均開花日は長日処理の開始時期による差が見られ、定植直後開始に対し定植後30日開始では開花が遅くなる(表1)。

  3. 切り花形質は定植後30日開始が定植後20日まで開始より切り花長、節間長、茎長が明らかに短くなる。(表2

  4. 切り花長別の比率で比較すると、80cm以上の比率が長日処理の開始が遅くなるほど多くなる傾向がある。また、定植30日後の開始では80cm以下の比率が多くなる(表3)。

  5. シネンシス系の長日処理は定植10〜20日後に開始することで高品質の切り花が得られる。

[成果の活用面・留意点]
  1. 品種「ハイランドブルー」を供試した試験結果である。

  2. 長日処理は、日長延長法により18時間日長とした。

[具体的データ]

表1 平均抽だいおよび開花日


表2 切り花形質


表3 切り花長別比率

[その他]
研究課題名:戦略的切り花品目の新栽培技術開発事業
予算区分 :県単
研究期間 :2001〜2003年度


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