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カーネーション2年切り栽培において整枝が有効な品種


[要約]
カーネーション2年切り栽培において、切り戻し時に整枝することにより、「ホットピンクテッシノ」「オータム」では採花本数が増加し、特に「オータム」については単価の安定した3月に収量を増やすことが出来る。

[キーワード]
カーネーション、2年切り、整枝

[担当]
長崎総農林試・作物園芸部・花き科

[連絡先]電話0957-26-3330	
[区分]九州沖縄農業・野菜花き	
[分類]技術・参考	

[背景・ねらい]
カーネーションの低コスト省力化につながる2年切り栽培の技術確立を図るために、主要4品種を用いて、2年切り栽培における切り戻し後の整枝法について検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. 「ホットピンクテッシノ」「オータム」「キャンドル」「バレンタイン」の2年目の採花本数は整枝・無整枝に関わらず1m2当たり120本を超える(表1)。

  2. 供試4品種の2年目3〜5月の切り花品質は、整枝、無整枝で大きな差はない(表2)。

  3. 「ホットピンクテッシノ」「オータム」は、整枝することにより、2番花の採花を早めることができ、採花本数が多くなる。また、「オータム」については、整枝することにより、単価の安定した3月に採花本数が増加する(図1)。

  4. 「キャンドル」は、整枝、無整枝による採花本数の差は小さいが、整枝することにより冬季の採花本数の減を回避でき、3月、5月の採花本数も多くなる(図1)。

  5. 「バレンタイン」は、無整枝の方が収量が多くなる(図1)。

[成果の活用面・留意点]
  1. 切り戻し時に枝を4本に整枝し、90日後に萌芽を8本に仕立てる。

[具体的データ]

表1 整枝の有無と採花本数


表2 2年目3〜5月の切り花品質


図1 2年目月別採花本数

[その他]
研究課題名:カーネーションの低コスト・省力栽培技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :2000年〜2004年度


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