紫白色覆輪のデルフィニウムの新品種「アリエス」
- [要約]
- 花色が紫白色覆輪で開花揃い優れるデルフィニウムF1品種「アリエス」を育成した。
- [キーワード]
- デルフィニウム、紫白色、F1品種
- [担当]
- 宮崎総農試・花き部・育種科
[連絡先]電話0985-73-7094
[区分]九州沖縄農業・野菜花き
[分類]技術・参考
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[背景・ねらい]
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花色および生育の揃いの良い新品種の育成に取り組みこれまで5品種のF1品種を育成した。さらに、新規な花色の品種育成に取り組んだ。
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[成果の内容・特徴]
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1987年にドワーフパシフィック系白花系統の中から選抜し、育成した種子親系統と1997年にニューセンチュリー系紫花系統の中から選抜し、育成した花粉親系統間とのF1系統を2001年6月〜2002年12月にかけて能力検定を行った結果、各形質の発現が均一であることを確認し育成を終了した。
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草型は直立型で草丈は極高である。茎の分枝性は中(表1)。
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最外層がく片、最内層がく片の主要な色はともに紫白(日本園芸植物標準色票カラーチャート8601)で、覆輪を呈する(表1)。
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花序の長さは長で小花の密度は中である。八重咲きで花冠は大である.がく片数は13枚と多く、全形は楕円形である(表1)。また、切り花長をはじめとする形質もよく揃う(表3)。
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到花日数は6月中旬播種、9月下旬定植の作型で70日程度である。開花期間は8日程度である。
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[成果の活用面・留意点]
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開花の揃いが良く、軸が硬く栽培しやすい。
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促成栽培に適する。
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[具体的データ]
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表1 「アリエス」の主要な形質

表2 定植時、抽だい時葉数および抽だい、開花日

表3 切り花形質
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[その他]
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研究課題名:宮崎特産花きの新品種育成
予算区分 :県単
研究期間 :1999〜2003年度
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