Navigation>>九州沖縄農業研究センター >> 研究成果情報 >> 平成16年度目次

パプリカ群落における個葉の光合成の日変化


[要約]
ビニールハウス栽培下におけるパプリカ群落内の個葉の光合成速度の日変化は晴天日では比較的高い値で推移するが、その変動幅は大きい。一方、曇天日でも増減するが、その日中の変動幅は小さい。

[キーワード]
パプリカ、光合成速度、日変化、光量子密度

[担当]
佐賀農業セ・三瀬分場・山間畑作研究室

[連絡先]電話0952-56-2040	
[区分]九州沖縄農業・野菜花き	
[分類]科学・参考	

[背景・ねらい]
パプリカの我が国への導入は比較的新しいことから生理生態特性については不明な点が多い。そこで適正な栽培技術確立の一助としてビニールハウス内群落における個葉の光合成の日変化について検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. 晴天日の光量子束密度と光合成速度の日変化は、曇天日よりも全体的に高い値で推移する。また、測定値の変動幅は曇天日より大きい。測定時間中の気孔開度は8時に最大値を示した後急速に低下するが、日中の開度は、光量子束密度が高くなった直後に一時的に大きくなる(図1図2図3図4)。

  2. 曇天日の光量子束密度と光合成速度の日変化は、晴天日よりも低い値で推移し、その変動幅は小さい。測定時間中の気孔開度は、9時に最も大きく、その後、徐々に小さくなり、光量子束密度が安定しているため日中の開度の変動幅は小さい(図1図2図3図4)。

[成果の活用面・留意点]
  1. パプリカにおける温度・光管理、栽植密度および仕立て法等の参考になる。

[具体的データ]

図1 気温および光量子束密度の日変化(晴天日)


図2 光合成速度および気孔開度の日変化(晴天日)


図3 気温および光量子束密度の日変化(曇天時)


図4 光合成速度および気孔開度の日変化(曇天時)

[その他]
研究課題名:中山間地水田の高度利用による新規軽量野菜等の高収益安定生産技術
予算区分 :助成試験(新技術実用化型)
研究期間 :2001〜2003年度


目次へ戻る