イタリアンライグラスサイレージにおける乾物摂取量の推定方法
- [要約]
- イタリアンライグラスサイレージ中の酸性デタージェント繊維含量(ADF:DM%)を変数とした多次式により乾物摂取量(DMI/LBW:%)が推定できる。
- [キーワード]
- イタリアンライグラスサイレージ、乾物摂取量、ADF、OCW
- [担当]
- 福岡農総試・畜産環境部・飼料チーム
[代表連絡先]電話092-925-5177
[区分]九州沖縄農業・畜産草地(草地飼料作)
[分類]技術・参考
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[背景・ねらい]
- 現在、飼料作物の品質評価は飼料成分含量や栄養価等を基に行われている。反すう家畜の生産能力が高まった今日、刈り遅れ等による繊維成分含量が高い粗飼料は飼料摂取量の抑制要因となることがあるので、飼料作物の品質評価においても乾物摂取量は重要な指標となりつつある。そこで、主要な自給粗飼料であるイタリアンライグラスサイレージについて、乾物摂取量の多少を推定する方法を開発する。
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[成果の内容・特徴]
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イタリアンライグラスサイレージ中の繊維成分含量が高くなると、乾物摂取量はゆるやかな曲線状に減少する。この乾物摂取量の変化はADF含量を変数とした多次式により、よく表すことができる(図1、表1)。
- ADFまたはOCW含量を変数としても、乾物摂取量の推定精度(R2:0.9以上)は高いが、ADF含量を用いた式が最も精度が高い(表2)。
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表2に示した式を活用することにより、イタリアンライグラスサイレージの乾物摂取量の多少を推定することができる。
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[成果の活用面・留意点]
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サイレージ品評会等における順位付け、農家指導等に活用する。
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表2の回帰式は緬羊を用いて求めたもので、飼料品質を判断するためのものであり、牛の乾物摂取量を推定するものではない。
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ADF含量の化学分析値が無い場合には、表2-
式のOCW値を活用する。
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[具体的データ]
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図1 ADF含量と乾物摂取量の関係

表1 ADF含量(X)を変数とした乾物摂取量(Y)の各種回帰式

表2 各種繊維成分含量(DM:%)を変数とした乾物摂取量(DMI/LBW:%)の回帰式
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[その他]
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研究課題名:主要イネ科牧草の乾物摂取量の推定と品質評価基準の作成
予算区分 :経常
研究期間 :2003〜2005年度
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