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飼料イネホールクロップサイレージを用いた搾乳牛へのTMR給与技術


[要約]
「ミナミユタカ」WCSの泌乳中後期ホルスタイン搾乳牛への給与水準は、乾物当たり16%程度であれば乳量及び乳成分においても問題なく、オーツヘイの代替飼料として利用可能である。

[キーワード]
搾乳牛、飼料イネ、TMR

[担当]
宮崎畜試・飼養部・酪農科

[代表連絡先]電話0984-42-1122	
[区分]九州沖縄農業・畜産草地(大家畜)	
[分類]技術・参考	

[背景・ねらい]
宮崎県で最も多く作付けされている飼料イネ「モーれつ」は、脱粒しやすく漏生籾の問題がある。このため宮崎県総合農業試験場でモーれつを難脱粒化したミナミユタカが育成され、今後現場で普及拡大していくものと思われる。
そこで「ミナミユタカ」のWCSをオーツヘイの代わりに給与した場合の、乳量及び乳成分等への影響を検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. 平均産次2.9産、試験開始時平均搾乳日数120日の泌乳中後期ホルスタイン搾乳牛8頭を用い一期21日間×3期間のラテン方格法により、TMRの乾物当たり16%をオーツヘイとミナミユタカの飼料イネWCSで給与し、その割合を表1のとおり変化させた。また飼料成分を表1にミナミユタカのWCSの成分値とサイレージ評価を表2に示した。

  2. 乾物摂取量は各区とも24kg前後摂取し各区間に有意な差は認められない(表3)。

  3. 血液性状もほとんどが正常値の範囲内である(表4)。

  4. 乳量では日乳量が26.6〜27.2kgとなり各区間に有意差はなく、乳成分でも全ての成分で有意差は認められない(表5)。

[成果の活用面・留意点]
  1. ミナミユタカのWCSはオーツヘイの代替として利用可能である。

  2. ミナミユタカWCSを乾物当たり16%程度であれば日乳量25〜30kgの搾乳牛へ給与することができ、乳量及び乳成分においても問題なく利用可能である。しかし、高泌乳牛については注意が必要である。

  3. 現場で利用する際の留意点として給与前に飼料イネWCSの成分分析を行い、給与量やTMR全体の飼料成分を確認した上で給与を行う必要がある。

[具体的データ]

表1 飼料組成割合及び飼料成分


表2 ミナミユタカWCSの成分値及びサイレージ評価


表3 乾物摂取量


表4 血液成分


表5 乳量・乳成分

[その他]
研究課題名:飼料イネホールクロップサイレージを用いた搾乳牛へのTMR給与技術
予算区分 :県単
研究期間 :2002〜2004年度


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