ニホンスモモ「りょうぜん早生」、「李王」、「太陽」間の交配親和性
- [要約]
- 「りょうぜん早生」と「李王」、「太陽」と「李王」間は相互に交配親和性がある。
- [キーワード]
- ニホンスモモ、「りょうぜん早生」、「李王」、「太陽」、交配親和性
- [担当]
- 長崎果樹試・生産技術科
[代表連絡先]電話0957-55-8740
[区分]九州沖縄農業・果樹
[分類]技術・参考
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[背景・ねらい]
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スモモはほとんどの品種が自家不親和性のため、安定生産のためには交配親和性のある品種の受粉が必要である。そこで、糖度が高く大玉系の優良品種の組み合わせのみで安定生産を図るため、その交配親和性を確認する。
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[成果の内容・特徴]
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「りょうぜん早生」、「李王」、「太陽」いずれの品種も自家結実率は極めて低い(表1)。
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「りょうぜん早生」は、「李王」花粉で結実率が高いが、「太陽」の花粉では結実が劣る(表1)。
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「李王」は、「りょうぜん早生」花粉、「太陽」花粉ともに結実する(表1)。
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「太陽」は、「李王」花粉では結実率が高いが「りょうぜん早生」の花粉では結実が劣る(表1)。
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「李王」及び「太陽」の花粉発芽率は、「りょうぜん早生」よりも高い(表2)。
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[成果の活用面・留意点]
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雨よけ棚栽培の結果であり、結実率は作型や気象で異なる場合がある。
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[具体的データ]
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表1 「りょうぜん早生」、「李王」、「太陽」間の結実率(2004、2005年)

表2 花粉発芽率(2005年)
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[その他]
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研究課題名:新整枝法における落葉果樹管理作業の軽労化と多収技術の開発
予算区分 :県単
研究期間 :2002〜2007年度
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