夏秋ギク「文化の旭」の花色発現異常対策
- [要約]
- 夏秋ギク「文化の旭」の花色発現異常は発蕾後の昼温を摂氏30度で管理することで、切花品質を低下させることなく発生を抑制することができる。また、前年発生が少なかった株を選抜し、それを親株とすることでも発生抑制に効果がある。
- [キーワード]
- 夏秋ギク、文化の旭、花色発現異常
- [担当]
- 宮崎総農試・花き部・栽培科
[代表連絡先]電話0985-73-7094
[区分]九州沖縄農業・野菜花き
[分類]技術・普及
-
[背景・ねらい]
-
夏秋ギク「文化の旭」は7月と9月開花作型において、花弁に赤橙色の筋が現れる花色発現異常が見られ、生産上問題となっている。そこで、その対策について検討する。
-
[成果の内容・特徴]
-
-
発蕾以降の昼温を摂氏30度で管理すると花色発現異常花の発生を抑制できる(表1)。また、昼温摂氏30度管理で栽培した切花の花色は本来の濃黄色の花色を呈し、花持ちも良好である。
-
前年に花色発現異常の発生が少なかった株を選抜し、それを親株とすると花色発現異常花の発生が減少する(表2)。
-
[成果の活用面・留意点]
-
-
摂氏30度以上の高温に長期間遭遇すると、花色が薄く(黄色が薄く)なるので注意する。
-
[具体的データ]
-

表1 昼夜温の違いが「文化の旭」の花色発現に及ぼす影響

表2 前年の個体選抜が「文化の旭」の花色発現に及ぼす影響
-
[その他]
-
研究課題名:主要花き類の生理生態解明等による安定生産技術確立
予算区分 :県単
研究期間 :2003〜2005年度
目次へ戻る