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秋ギク「神馬2号」の再電照処理による草姿改善


[要約]
秋ギク「神馬2号」への消灯後の日長処理による草姿改善および舌状花増加効果は、再々電処理が最も優れ、次いで日長延長+再電処理が優れる。

[キーワード]
キク、秋ギク、神馬、日長処理、再電照、草姿改善、舌状花増加

[担当]
鹿児島農試・花き部

[代表連絡先]電話0993-35-0210	
[区分]九州沖縄農業・野菜花き	
[分類]技術・普及	

[背景・ねらい]
当試験場が秋ギク「神馬」より選抜した「神馬2号」は、低温開花性の系統として全国に普及しつつあるが、従来の「神馬」とは開花特性等が異なるため、「神馬」で行われる消灯後の日長処理では草姿改善の効果が不十分である。
そこで、「神馬2号」の草姿改善に有効な消灯後の日長処理方法を検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 再々電区と日長延長+再電1区の両区は、再電区よりも上位葉が大きくなり、草姿が改善される。さらに90cm切り花重も重くなり、切り花のボリューム感が得られる(表1図1図2)。

  2. 再電照により管状花が減少し、舌状花が増加するが、再々電区はさらに舌状花数が増え、花容の改善が図られる(表1図2図3)。

[成果の活用面・留意点]
  1. 消灯後の日長処理により到花日数が数日長くなるので、定植日を考慮する。

  2. 再電照処理の際は、必ず花芽発達ステージを確認してから実施する。

  3. 本試験結果は、1月開花作型であり、作型によって適正な日長処理方法が異なると考える。

[具体的データ]

表1 日長処理の違いによる「神馬2号」の生育開花特性


図1 消灯後の日長処理の違いが上位15葉の葉長に及ぼす影響


図2 消灯後の日長処理の違いによる開花と上位15葉の状況


図3 消灯後の日長処理の違いが管状花形成に及ぼす影響

[その他]
研究課題名:産地間競争に対応したキク等の切り花低コスト・高生産技術の開発
予算区分 :県単
研究期間 :2001〜2007年度


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