「フローラル優香」8月開花シェード栽培の最適日長時間
- [要約]
- 「フローラル優香」8月開花シェード栽培では、消灯後の日長が長いほど舌状花異常の割合が多くなり、到花日数が長くなることから、消灯後の日長は12時間が適する。
- [キーワード]
- キク、フローラル優香、8月開花シェード栽培、日長、舌状花異常
- [担当]
- 鹿児島農試・花き部
[代表連絡先]電話0993-35-0210
[区分]九州沖縄農業・野菜花き
[分類]技術・普及
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[背景・ねらい]
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「フローラル優香」は夏秋輪ギクであるが、従来の夏秋輪ギク品種と比べると適日長限界が短いため、8月開花栽培は、シェードが必要である。そこで8月開花シェード栽培に適した日長時間を検討する。
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[成果の内容・特徴]
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消灯後の日長について、13.5時間までは発蕾までの日数は同じであるが、到花日数は、日長が長くなるほど多くなり、15時間以上では開花しない(表2)。
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舌状花異常について、消灯後の日長が長いほど多くなる傾向がみられ、13.5時間以上になると7割以上になった。また、12時間日長では正常花の割合が高かった。したがって8月開花シェード栽培では、消灯後の日長は12時間が適する(図1)。
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[成果の活用面・留意点]
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今回はガラス室内での高温条件下(表1)における栽培結果であり、冷涼な条件では、消灯後の日長はさらに長くても良い可能性がある。
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[具体的データ]
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表1 栽培期間中ガラス室内温度データ
表2 消灯後の日長が生育・開花に及ぼす影響
図1 消灯後の日長が開花時の舌状花異常に及ぼす影響
図2 舌状花の異常
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[その他]
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研究課題名:産地間競争に対応したキク等の切り花低コスト・高生産技術の開発
予算区分 :県単
研究期間 :2004年度〜
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