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秋ギク「神馬」の無側枝性「中野」系統


[要約]
秋ギク「神馬」の現地収集個体「中野」系統は、無側枝性を有し、切り花品質は本県に普及している従来系統の「14号」と同等である。

[キーワード]
秋ギク、神馬、無側枝性

[担当]
長崎総農林試・作物園芸部・花き科

[代表連絡先]電話0957-26-3330	
[区分]九州沖縄農業・野菜花き	
[分類]技術・参考	

[背景・ねらい]
秋ギク「神馬」は、腋芽が着生しやすく摘芽作業に多くの労力を要するが、高温時期に腋芽が消失する無側枝性を有している。キクは現場で切り花栽培のために毎年多くの増殖が行われており、この過程で枝変わり個体が発生することも知られている。
そこで、長崎県花き振興協議会キク部会と連携し、高温時期以外でも腋芽が消失する無側枝性個体の現地探索を行い、優良系統を選抜する。

[成果の内容・特徴]
  1. 「中野」系統は、側枝消失率が高く、無側枝性が強い(表1)。

  2. 「中野」系統は、切り花品質が本県に普及している「14号」と同等である(表2)。

[成果の活用面・留意点]
  1. 無側枝性発現を促進するため、被覆栽培とする。

  2. 12月以降に開花させる作型では、側枝は発生する。

  3. 高温期の親株栽培では、不萌芽になりやすいので注意する。

  4. 「明神」として品種登録出願中である。

[具体的データ]

表1 「神馬」選抜系統の腋芽消失数


表2 「神馬」選抜系統の生育開花特性

[その他]
研究課題名:キクの周年栽培における安定生産技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :2002〜2005年度


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