秋ギク「神馬」の低温開花性系統
- [要約]
- 栄養生長期間から採花期まで昼温摂氏20度/夜温摂氏12度の温度管理(低温管理)で、開花遅延しにくく、開花揃いのよい「神馬」の栄養系統「J03-11」を選抜した。
- [キーワード]
- 秋ギク、神馬、低温開花性
- [担当]
- 大分農林水産研花き・花き担当
[代表連絡先]電話0977-66-4706
[区分]九州沖縄農業・野菜花き
[分類]技術・参考
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[背景・ねらい]
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「神馬」は大分県内で生産量の最も多い秋ギク型の輪ギクであるが、低温期の開花遅延により、計画生産しにくいことが課題となっている。また、販売単価の低迷、重油価格高騰により経営面からも、低温開花性系統を選抜し普及させることが重要である。
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[成果の内容・特徴]
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「J03-11」は栄養生長期間から採花期まで昼温摂氏20度/夜温摂氏12度の温度管理(低温管理)を行っても、開花遅延せず、採花期のバラツキも少ない(表1)。
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「J03-11」は、草丈が他の系統より短い(表1)。
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現地試験(3月出荷作型)でも、開花遅延せず、既存系統より開花が早かった(写真1)。
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[成果の活用面・留意点]
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年内出し(10〜12月)において、開花がやや早く、草丈が確保しにくいため、消灯時の草丈はやや長めに確保する必要がある(データ未掲載)。
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[具体的データ]
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表1 3月出荷型における切り花品質
写真1 現地試験の状況

写真2 開花時の「J03-11」
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[その他]
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研究課題名:夏秋ギク及び秋ギクの生産性向上
予算区分 :県単
研究期間 :2002〜2004年度
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