バラのアーチング栽培における夏季管理方法
- [要約]
- 夏季に発生したシュートを収穫や整枝せずに放任し、15日間隔で折り曲げると、9、10月の切花品質が向上する。
- [キーワード]
- バラ、アーチング、樹形管理
- [担当]
- 宮崎総農試・花き部・栽培科
[代表連絡先]電話0985-73-7094
[区分]九州沖縄農業・野菜花き
[分類]技術・参考
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[背景・ねらい]
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バラ栽培において、夏季の高温による切花品質の低下や剪定後の株へのダメージが問題となる。そこで、アーチング栽培において夏季に収穫せず、秋口からの収量および品質が安定するような樹形管理技術を検討した。
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[成果の内容・特徴]
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連続収穫すると、7月下旬から約40日おきに収穫ピークがみられるが、夏期の収穫を休ませると9月下旬以降に収穫ピークがみられる(図1)。
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9〜10月の合計収量は、夏季に収穫を休むと連続収穫に比べて1割程度収量が劣る。(図2)
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夏季に収穫をせず15日おきにシュートを折り曲げると9〜10月に70cm以上の切花が多くなり、1本当り切花重が重くなる(図2、表1)
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[成果の活用面・留意点]
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エアリッチカンエキ方式によるシュート切り栽培(アーチング栽培)で試験を行った。
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品種「ローテローゼ」で試験を行った。
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[具体的データ]
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図1 各処理が時期別切花本数に及ぼす影響(9株/区当り)

表1 各処理が切花品質及び切花本数に及ぼす影響

図2 9〜10月の規格別切花本数(9株/区当たり)
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[その他]
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研究課題名:循環型農業を目指した低コスト養液栽培技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :2002〜2005年度
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