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施設栽培紫系パッションフルーツに対する系統3の他家受粉による安定生産


[要約]
施設栽培における紫系パッションフルーツの生産は、系統3を受粉することで天候に左右されることなく結実率が高まり安定する。

[キーワード]
パッションフルーツ、紫系、他家受粉

[担当]
沖縄農研・名護支所・果樹班

[代表連絡先]電話0980-52-0052	
[区分]九州沖縄農業・果樹	
[分類]技術・参考	

[背景・ねらい]
紫系パッションフルーツは自家受粉で結実するが、曇天や雨天等では結実率が極端に低下する。特に沖縄県において、パッションフルーツの夏実生産の開花期間である冬期から春にかけて天候不順日が多いため、結実率が低下し、収量低下の要因になっている。そこで、他家受粉による結実安定法を検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. 紫系パッションフルーツの自家受粉は、晴天日の受粉では結実率は高いが、曇天、雨天日には著しく低下する(表1表2表3表4)。

  2. 系統1,2の受粉は、受粉日により結実率が不安定である。系統3の受粉は、曇天、雨天等のいずれの天候にも左右されることなく結実が安定する(表1表2表3表4)。

  3. 系統3の花粉の受粉により、商品価値の高い出荷規格でM以上の果実が生産される(表5)。

[成果の活用面・留意点]
  1. 紫系パッションフルーツの施設栽培では受粉樹を確保する必要がある。

  2. 栽培管理は沖縄県の栽培指針にもとづいて行う。

[具体的データ]

表1 天気概況


表2 天気概況


表3 花粉親の違いが結実に及ぼす影響


表4 花粉親の違いが結実に及ぼす影響


表5 花粉親の違いが果実特性に及ぼす影響(12月19日)

[その他]
研究課題名:養液・電照栽培によるパッションフルーツの省力・周年・多収技術
予算区分 :受託
研究期間 :2003〜2005年度


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