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アルストロメリアの有望品種


[要約]
新品種の特性調査から、1株当たりの年間採花本数が100本以上あり、年内採花本数が多く優品率の高い「プッチーニ」、「サンブル」を有望品種として選定した。

[キーワード]
アルストロメリア、品種比較

[担当]
大分農林水産研花き・花き担当

[代表連絡先]電話0977-66-4706	
[区分]九州沖縄農業・野菜花き	
[分類]技術・普及	

[背景・ねらい]
アルストロメリアの切り花生産で安定した経営を続けるには、改植時に適切な品種を選定することが重要である。また、早期安定出荷のため県内で広く普及している地中冷却及び養液土耕の栽培条件下における開花特性や、切り花品質などを調査し、品種選定に資する。

[成果の内容・特徴]
  1. 年内採花本数は、対照品種のオルガ(白色)が最も多く、続いてリモンチェロ(薄黄色)、プッチーニ(桃色)、アルーラ(紫色)の順に多い。一年間の採花本数はオルガが最も多く、続いてプッチーニ、サンブル(濃桃色)、リモンチェロの順に多い(表1)。

  2. 切花品質で、エステル(オレンジ色)及びサンブルは曲がりがやや多く見られ、リモンチェロ、セットポイント(濃赤)はブラスチングが多発する。優品率はティエスト、レオン(桃色)、プッチーニ、プリマドンナが特に高く、アルーラを除く全ての品種で65%以上である(表2)。

  3. 以上の結果から、プッチーニ、サンブルが有望と考えられる。

[成果の活用面・留意点]
  1. 本成果は1条植え(定植本数1,450本/10a)、窒素施肥量60kg/10aの養液土耕栽培条件下で得られたもので、収量、品質は栽培年数、地冷条件、施肥濃度によって変わる。

  2. 地中冷却は20cm間隔で地下15cmに2本の冷却管を埋設し、8の水を終日循環させた。
[具体的データ]

表1 月別の採花本数(2005〜2006年)


表2 各品種の切花諸形質(2005〜2006年)

[その他]
研究課題名:アルストロメリアの有望品種の選定と省力施肥技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :2005〜2006年度


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