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秋ギク「神馬」の夜温別再電照開始適期


[要約]
秋ギク「神馬」の夜温別の再電照開始適期は総苞りん片形成後期を再電照適期とした場合、夜温18では消灯13日後、15では14日後、13では消灯16日後、10では消灯17日後が適期である。

[キーワード]
秋ギク、神馬、再電照

[担当]
宮崎総農試・花き部

[代表連絡先]電話0985-73-7094	
[区分]九州沖縄農業・野菜花き	
[分類]技術・普及	

[背景・ねらい]
秋ギク「神馬」は開花遅延しない温度管理を行うと、消灯後は比較的低い夜温管理でも花芽分化・発達する。しかし、消灯後の夜温別花芽分化・発達過程は明らかにされていない。そこで、消灯後の夜温別花芽分化・発達過程を調査し、管理夜温別の再電照開始適期を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
  1. 再電照開始適期を総苞りん片形成後期とした場合、その時期は夜温18では消灯13日後、15では14日後、13では消灯16日後、10では消灯17日後である(表1)。

  2. 消灯後の夜温が低いほど開花は遅れるが、夜温13以上では開花揃いはよい。また、消灯後の草丈は夜温が低いほど長いが、その他の切り花形質は夜温の違いによる大きな差は見られない(表2)。

  3. 夜温10区では消灯後すぐには花芽分化に移行しない。

[成果の活用面・留意点]
  1. 「神馬66」(宮崎県選抜優良系統)を用いた結果である。

  2. 「神馬」は系統によって花芽分化・発達速度が大きく異なり、特に低温開花性を有した系統では「神馬66」より花芽分化が早いので注意する。

  3. 温度や日照量によって花芽の分化・発達は変化することから、再電照開開始に当たっては花芽検鏡後に判断すること。

[具体的データ]

表1 消灯後の夜温の違いが「神馬」の花芽分化,発達に及ぼす影響


表2 消灯後の夜温の違いが「神馬」の開花および切花形質に及ぼす影響(単位:日、cm、g、節、枚、mm)

[その他]
研究課題名:主要花き類の生理生態解明等による安定生産技術確立
予算区分 :県単
研究期間 :2004年度(2003年度〜2005年度)


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